十段最底辺が騒音をまき散らしながら一人暮らしを頑張るブログ

          音ゲー好きの底辺歌い手見習い見習いが綴るブログ!本州とはつくづく縁がないけども現状に満足して生きていけるだけの生活を送れる程度の田舎民がお送りします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

SSらしき何かを書いてみた。

昨日投下しようと思ったんだが・・・FC2の調子が悪く何度ログイン画面を見たかわからんあげく結局上げられないとかね・・・。

とりあえず一昨日ぐらいに書いたSSの冒頭をコピペ。
感想なんかもらえると嬉しいです!

一応グロ注意。





 茜色から濃い紫へと空が変わりゆく様を木々の隙間から眺めながら、男は薄暗い森の中を歩いていた。
通るものがほとんどいない深い森には道と呼べるものは存在せず、地面を覆っている雑草を一歩一歩踏みしめて歩く。
村の者、ひいては人間が好んで入ろうとしない“魔法の森”と呼ばれるその場所は、まさに人間と人間ではないモノとを分かつ境界線と呼ぶに相応しい雰囲気をかもしていた。
日中でも薄暗い森の中は、いつ木の陰から人ならざる者が飛び出してきても不思議ではない、そう思わせる何かが辺りにたちこめている。
足を止め、背中に担いだ籠を背負い直して中の薪の量を確認した男は、もう日が落ちるまであまり時間がかからないことを考えて、娘を残してきた森の入口へ戻ることにした。

 わざわざ男がこんな不気味な場所へ足を踏み込むこととなったのは、娘の希望を叶えるためであった。
夜になり家の中が真っ暗になると、男の家では火をともして明かりを得る。
村の中ではごく一般的な夜の過ごし方であるこの方法が、娘はあまり好きではないらしく、弱々しい光や立ち上る一筋の煙に時々けちをつけることがあった。
そんな娘が、どこからか魔法の森には自ら光を放つ茸が生えているという情報を手に入れたらしく、子ども一人で立ち入ることを禁じられている魔法の森へ、父親である男を向かわせようと躍起になっていたのだ。
男はそんな話を頭から信用していなかったが、あまりにも娘がせがむので、家で火を起こす際に使う薪を集めるついでに光る茸とやらを探してくるという約束をしたのだった。
案の定、娘は自分も森の中へと入りたいと言い始めたが、村が見えるところまでしか森に入ってはいけないといい付けると、しぶしぶ了解した。

集めた薪が十分な量になるまで散策したが、結局光る茸なんていう物は見つからなかった。
この事実を娘が納得するようにどう伝えるかを考えながら、男は来た道を戻っていった。
気を抜けば自分が歩いてきた道さえも分からなくなるほど、森の中は暗くなっている。
残してきた娘のことを思い、男は足を速めた。

男が足を速めたのとほぼ同時に、男の向かう先から鋭い悲鳴が放たれた。

「――――――――ッ!」

それが娘のものだと気づく前に、男は音の方へと全速力で走った。
この森には人以外の何かが現れることを男は知っていたが、まさか森の中ではなく入口にいる娘の方へとは考えていなかった。
頭に浮かぶ人ならざるモノの姿を振り払いながら、男は来た道を必死に走り抜けた男の眼に映ったのは、まだ幼いと呼べるであろう我が子と、娘と背丈の変わらぬ程の少女の姿であった。
黒いワンピースと頭に大きなリボンをつけた少女が娘に抱きつくその光景は、一見じゃれあっているようにもみえるが、既に娘の服は彼女自身の血で真っ赤に染まっていた。
ひざから崩れ落ちるのを懸命にこらえる男を背に、少女はもう一度大きく口を開け、小さく痙攣している娘の喉元に喰らいついた。

「この・・・この化け物がッ!」

既に血の気の引いている娘の姿に我を忘れた男は、少女の背中めがけて拳を突き出した。
それに気付いた少女はゆっくりと振り向き、娘を抱きあげていた右手で男の拳を受け止めた。

「くっ・・・畜生め・・・」

向かい合った少女は、口の端に赤い血を滴らせながら口を開いた。

「お前も食べて良い人間かぁ?」

少女の一言に、男が恐怖に貫かれたのを見てとると、少女は開けた口をさらに開いて

「いただきますなのだー。」

そのまま男の拳へとかじりついた。
男は声にならない悲鳴を上げて、その場に崩れ落ちる。

「うっ・・・くそっ・・・化け物め・・・」

男の声を気にもせず、少女はゆっくりと咀嚼を続けている。

「固くて変な味なのだー。あはは。」

小指と薬指だけが残った右手に笑みを浮かべたまま、少女は口の中を空にしないで言った。
骨が砕ける音を聞き、男は一層顔をひきつらせた。
綺麗に並んだ少女の歯は余すところなく赤に染まっており、口から溢れた血がほほにこびりついている。
もう一度少女が男の右手にかじりつくと、それはもはや手には見えない形になってしまった。
千切れた部分からはとめどなく血が流れ、男の顔色も娘のそれに近くなっていく。
先ほどよりも速いペースで口の中のものを飲み込むと、少女は男を引きよせ右手から右腕へと対象を移した。

「ユ・・・ユキ・・・、リン・・・」

いよいよ朦朧としてきた意識の中で、男は二度と起き上がることのない娘と、家に残してきた息子の名を口にした。
家を出るときに息子の頭をなでた右手は既に無く、娘と手をつないだときの温もりも既に暗い夜の闇によって奪い去られてしまった。
もはや痛みを感じることもなく、考えることをやめた男にできることは全てを投げ出して瞼を閉じることしか残っていない。
日が沈みきった森の中で男が最後に見たものは、すでに動かぬ娘の陰で青白く光る茸だった。
スポンサーサイト

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://rockeach.blog78.fc2.com/tb.php/991-38c8c13a

 | HOME | 

プロフィール

にこぇ

Author:にこぇ
御年:20(自称)

趣味
 音楽関連(聞くor弾くor叩く)
 ゲーム(音ゲー>ACT>STG)
 稀に読書(綾辻様ヽ(´ー`)ノマンセー)

性格
 天邪鬼(自称)
 口を開くと下ネタ95%(当者調べ)
 紳士の毛皮をかぶった紳士
 典型的なB型人間
 → 自己中心型思考
   (空気は読める子)
  → スイッチのON/OFFが激しい
 → 愛したもの・人は一生涯
 → だいぶ酷いレベルの収集癖
 → 熱しやすく冷めやすい
   (でも忘れない)


音楽関連
・好きなバンド:BUMP OF CHICKEN

・好きなジャンル:HR/HM・ダンスミュージック・ボカロ等
 → HR/HMは有名どころを少し聞いた程度
 → ダンスミュージックはKONMAIのせい。
 → 偏食がひどい。特にボカロ。

・ニコ動の好きな歌い手様
 → Geroりん>Vin様>鳥子s、灯油s等・・・
イケボ・マジ・イオナズン

その他
 →ギター保持。経験年数なんて飾りです。偉い人にはそr(ry


ゲーム関連
・音ゲー関連
 メイン:IIDX
 他は弐寺ができない時にやる。
  → 御熱なこともしばしば。
 → 1P side 九段(適正少し)
 →好きなアーティスト
  →Ryu☆>Tatsh>LED,Yoshitaka>Other

・その他好きなゲーム

東方(~星蓮船)
 → 紅魔館メンバー大好き
  → 更に言うと咲夜さん。
   → 更に言うといぬさくや
 → 天則プレイ経験有り
  → 永遠のNランクおぜう
  → サブキャラ少々
 → 元Hardシューター(笑)
  → 星蓮船のみExまで
 → 文花帖フルコン済み
 → DS放置中。
 → 天則放置中。
  → まとめると東方放置中。

他STGとしてCaveを好む。
 → CS大往生保持。
 → 弐週目なんてなかった。
 → そもそもノーコン無理ゲー

Devil May Cryシリーズ
 → 2なんてなかった
 → やりこみ度:3>1>4
  → SEのしすぎで無印は気分が悪くなる
  → 両キャラDMDクリア。
  → Dante:Normal All mission SS Clear


サイトバナー
 → Illusted by 夢羽様

FC2カウンター

十六夜咲夜の大きな懐中時計


まよねーず工場

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。